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2016年7月14日

たんたん座談会|「高校生ミライカレッジ」を企画する大学生に聞いた、このプロジェクトに関わろうと思った理由とは。

tantan zadankai

この夏、京都府福知山市で開催される、京都府北部の高校生を対象とした高校生ミライカレッジ(以下、ミライカレッジ)

8月9日・10日は大江山グリーンロッジでのスタートアップキャンプ、そして9月19日の市民交流プラザふくちやまでのブラッシュアップデイ。 これって「一体何をする企画なの?」「何のための企画なの?」何となくわかるようでわかりにくいこの企画。そんなことも含めて、今回はコアメンバーとして企画に関わる大学生にお話を伺ってみました。

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これからの未来の社会を生きる京都府北部の高校生たち約30名と、普段の日常生活では出会うことのできない大学生たちや地域で活躍する若者約30名とが交流や対話を通して、それぞれが新しい自分の可能性に気づき、視野を広げ、将来の働き方や生き方を考え「自分だけのワクワクするミライ(将来)を描く」ためのサマーカレッジが開校します! 進学や就職、将来を考え始める今だからこそ君だけのミライを描こう! (HPより)

まずは前提として、前回のたんたん座談会で高校生のさよちゃんが言っていたように、京都府北部の高校生には家族や親戚以外の「大学生」や「大人」と交流する機会が少ないということ。

tomos集合写真

そんな京都府北部で、中高生と地域の大人が交流できる場を作っているtomosの活動。ワークショップを開催したり、まち歩きをしてみたり。 これまでの小さな積み重ねから生まれてきたものが今回の企画だったりするんです。

関わる大学生メンバーは、京都府北部の出身でtomosのスタッフをしている人もいれば、初めて京都府北部を訪れる人もいて。そんな彼ら・彼女らが今、自分たちが高校生の時に受けてみたかった「あったらいいな」と思える企画を作ろうと奮闘しています。

集まるメンバーのこれまでの活動エリアはバラバラで、注目するポイントや気になるテーマも様々。 だからこそ「どんな想いを持ってこの企画に関わろうと思ったのか」そんな裏方のストーリーを少しお伝えしてみたいと思います。

mirai college

◆大学生メンバー紹介

遠藤龍(えんどう りょう)山梨県南巨摩郡南部町出身 神戸大学 法学部法律学科4回生(休学中・秋から復学予定) ▶︎▷以下、りょう

矢田谷 季和(やたがい きわ)京都府綾部市出身 京都産業大学 外国語学部英語学科1回生/tomos大学生スタッフ(副代表) ▶︎▷以下、きわ

徳島 千秋(とくしま ちあき)京都府綾部市出身 佛教大学 教育学部臨床心理学科1回生/tomos大学生スタッフ(副代表) ▶︎▷以下、ちあき

馬場 奏(ばば かなで)滋賀県近江八幡市出身 同志社大学 政策学部2回生/びわこガール ▶︎▷以下、ばばちゃん

西村征輝(にしむら まさき) 大阪府吹田市出身 大阪府立大学 地域保健学域教育福祉学類2回生 ▶︎▷以下、にっしー

※その他に、社会人チーム:滋野(まーくん)・菱田(ひっしー)・並河が参加しています。

 

◆高校生にとっての「日常」と「非日常」とは

mirai college ryo

りょう:この企画のキーワードの1つである、「高校生にとっての非日常」。それはきっといろんな価値観に触れること。「この企画がどういう企画になるのか」というところにすごくワクワクしている。単に刺激的だけでなく、その先があるような気がするし、スタートアップキャンプを終えた後が楽しみ。

ちあき:スタートアップキャンプで刺激を受けて、ブラッシュアップデイを設ける意味って? さらに「ミライを磨く」ってどういうこと?

きわ想いを温めることじゃないかなぁ。ブラッシュアップデイの捉え方はそれぞれが違っていいと思うし、そうなってほしい。再びミライカレッジに来る子が「久しぶりです!」から始まって、ここではもっと深い話ができたらいいねって。

ちあき:私らの高校生ミライ会議(※1)からtomosになった経験か!

(※1…2015年2月22日に市民交流プラザふくちやまで開催された、「わたし」と「じもと」の “ミライ” を考え、高校生が将来的なキャリア選択の一つとして「地元に戻るっていいかも!」を具体化させていくことを目的とした、京都府北部地域の高校生を対象としたイベント)

mirai college shigeno

滋野:無理をしてまで「ミライ」を伝えようとしているわけではなくて、非日常の場をあえて作らないと、日常ではこういう機会がなかなかないと思っている。刺激的で盛り上がって、日常で冷静になってから再確認する場が必要だと思っていて。 その中で当時高校生だった2人(きわ・ちあき)が反応してくれてtomosができた。そして周りが後押しをしていく環境ができた。

あの頃「また1ヶ月後に会おう!」って言ってくれたやん。そういったこれまでの取り組みをフレーム化していくと、他の高校生たちももっと具体的に何か一歩を踏み出しやすくなるのかもしれない。それは何かしらのサークル活動かもしれないし、地域でコミュニケーションをするなどの日々の心がけかもしれない。

小さくても「明日が変わる」ということは、2年後、3年後、、、10年後の人生だったり、社会が変わる可能性を秘めている。高校生と1泊過ごすのはこれまでの半日のイベントでは無い長さやしね。

にっしー:そこに一番惹かれた。まるまる1泊って他の事例を見ていても無いなぁって。僕は「価値観の種を植える」ということを軸にしたい。ここで起きたことがその人の中で残り続けるような時間になればいいのかな。日常の中での自分の行動基準に+αできるような。ほんの少しずつ何かが変わるのかなぁと思っている。

滋野:実は「高校生ミライ会議」を始めとした「高校生・大学生・社会人」が連携した取り組みは、試行錯誤を繰り返しながら京都府北部地域で4年間やっているんです。

mirai college kiwa

きわ:高校生ミライ会議を通して自分たちは「何を考えなければならなかった?」「何を伝えたかった?」「何のために?」そんなことを考えた時間の先にtomosができた。だから、参加してくれる高校生にも「後から考えてほしい」。そうなることが成功だと思う。

にっしー:高校生の時にプログラムに参加した人の意見を聞くのは初めてかもしれない。今までやる度に「自分が高校生のときにこういうの受けたかった」ベースでやってはいるけど、「高校生の自分が聞いたらどうなるんやろう?」って。今日そういう声を初めて聞いた。正直迷う。高校生の自分やったらどう思うんかなあって。

滋野:そうそう。今の自分から思う高校生へのアプローチに対して、押し付けを感じてしまう節もあるもんね。

ばばちゃん:今の楽しさをしらない、あの頃の自分が見たらどうなるんやろう? ほんまにそれに興味もったのかなあ? そういうところを意識して見ていきたかなあって。

滋野:そんな4年間の中できわ・ちあきの2人が出てきたことが本当におおきい。tomosは高校生が主体でやる部分がすごく新しいと思う。

ちあき:そっか、言い出したんあたしらやったんやな〜! って今思った。「やりたい」って思った時に応援してくれる大人がいたから。

きわ:まーくん、むしろありがとう。

滋野:あの3時間半できわの進路変わったじゃないですか。正直そこに対して責任を感じることがある...。

きわ:でもそれって、その子が決めたことやから。

mirai college babachan

ばばちゃん:高校生の進路が変わった部分に責任を感じるのもわかるけど、マイナス要素があると思わない。自分にも高校生のときに後輩の進路をかえた経験があるから。きっかけの1つになっていること自体が素直に嬉しい。

それぞれが持つ、高校時代の経験や高校生たちと関わった経験。そんな背景を共有しながら、自分たちが高校生と関わる意味についてを話していきます。 

◆この企画に関わるみんなにとっての「ミライ」って?

スタートアップキャンプの会場、大江山の朝。

▲スタートアップキャンプの会場、大江山の朝。

-では、この企画に関わろうと思った理由や、期待したいことって何ですか?

りょう「高校生同士で応援し合う構図」ができると、これまでとは違う気がして。tomos的なものをやりたい! ってなったときに、地域で応援してくれる人たちがいた。だからこそ、その辺りが狙える気がするし可能性を感じている。

きわ:これまでは受け身側やったけど、今回は仕掛ける側で作り上げる立場。ここでみんなと話ができることが楽しい。 スタートアップキャンプを「何だったんだろう」っていう1回で終わらせないということは、予想していないことが起こりそうでワクワクする。「こうなったらいいね」って思うことはあるけど予想しなかったことが起こる部分に期待もある。

mirai college nissey

にっしー:純粋に楽しみたい。自分がすることは価値観の種を植えていくということ。高校生のときに後輩に「にっしーと会って人生変わった」と言われたことがあって。それを押し付けるわけではなく、感じ取ってもらえば嬉しいかな。 「相手の中に何かを残せる人になりたい」普通に生活してたら会わないかもしれなかった子たちやけど、この企画をきっかけにその高校生とたまたま自分が重なる瞬間ができるから。

ちあき:誰かの人生に影響を与えられたらいいな。「他の人の中に自分が残る」ということは、その人が生きることが私の生きた証になるということ。 きわが生きとることが私が生きた証になったらいいなって。きわの存在がまさにそう。

私が高校生ミライ会議でtomosを始めた頃の気持ちに戻れてよかった。それを参加者の高校生にも汲み取ってもらえたら。うまく言えないけれど、♡(ハート)のところ。五感だけではない、あの感覚を感じてほしいかな。

mirai college chiaki

ばばちゃん:気づかない間に誰かの人生や行動軸の中に自分のエッセンスがあるということ。今自分が夢中になってやってることを見てくれている人がいるだけで、自信になる。それから、自分もみんなの「いいな」を吸収していきたい。いろんな人に出会う中で記憶に残るとお互い嬉しくなるし、相互に高めていけるから。 スタートアップキャンプでそれぞれの種が植わってて、ブラッシュアップデイには芽になってふわーってなっているイメージ。私もそういう場が好きで、気づかされることも多い。これまでに経験したことがない年下の子達とかかわる経験。どんどん下の世代につながっていけるようなサイクルができたらいいな。

ひっしー:高校生の中に介在する価値。この企画は価値や先進性を感じる。教育に力を入れている層が都市部の子達をターゲットにやっている企画はあるけど、今回の企画はそうではない。地方部で暮らす 普通の子たち” に届けたいなって思う。

滋野:実はこの企画、京都府の行政が全面的にバックアップしてくれている。僕たちが取り組んでいることに「可能性」を感じてくれている大人たちがいるから成り立っているプロジェクトでもあって。 さっきも話していたけどこういう取り組みは大事で、かつ京都府北部ではこれまでにない。

「それぞれの人生が変わった瞬間」それは社会の可能性・ミライの可能性を感じる。結果として「何が変わったのか」と言われると、それは10年後の答え合わせかもしれないけど。 これからの社会を生きるなかで、新しい仕事がつくれるかどうかとか、いまの働き方に変革をもたらすとか、全部において可能性をもっているからこそ、京都府北部でしっかりと根付かせていきたい。

並河:事務局として参加させてもらいながら、こうやって熱量をもって話すみんなをアーカイブしていきたい。自分にできることはこうやって記事を書いて、世の中の理解を増やしていくことや興味につなげていくこと。押し付けずに少しずつ仲間を増やせたらいいなって思うから。それが自分にできるサポートやと思っています。 

 

◆企画に参加する高校生&大学生・社会人スタッフ募集中!

▲事前の打ち合わせ合宿の様子

▲事前の打ち合わせ合宿の様子

そんな想いを持つ彼らの背景には、普段の大学生活で感じた違和感や温度差、入学前とのギャップなど、大学生らしい等身大の悩みもあるんです。 でもそうやって、迷いながらも進んでいく背中は応援したくなるんですよね。そんな「高校生ミライカレッジ」はきっと、彼らにとっても「非日常」なのではないかと思います。

今回の座談会を通して、それぞれの熱量を受け取りながら、この企画のある意味を考えることができました。 気になったら一度、参加してみるのもいいかもしれません。肌に合う・合わないは、来て初めてわかること。合わなくても誰も咎めませんしね。何事も経験しておいて損はないのでは? なんて思いました。 自分の世界をちょこっと広げてみると、見える景色が変わってくるものです。

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