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2016年7月25日

「人生を楽しくする《素材》の見つけ方とは?」ー講師:栗林寛之さん|たんたん食堂レポート

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2016年7月1日(金)に京都市内で開店した、たんたん食堂。京都府北部地域や田舎暮らしを知りたい人、地域の食材を活かした美味しいご飯が食べたい人、講師のファンの人、友人に誘われた人、自分の人生を見つめ直したい人など、様々な方にご来店いただけたようです。食を楽しみながら、トークセッションやワークショップを通して、足を運んでくださった参加者の皆さんと一緒に「これからの暮らし」を考える会になりました。

◆たんたん食堂って?

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京阪神にお住いの方々に、もっと中丹地域(福知山・舞鶴・綾部)を知ってもらうための「きっかけ」が作れないだろうかという想いで、京都府中丹広域振興局の企画振興室と(株)基地計画のメンバーで企画したイベントです。

まずは、大学生を中心とした若者に中丹の「食」や「人」を知ってもらうこと。そして、このイベントを機に京都府北部地域へ足を伸ばしていただけると、嬉しくて頬が勝手に緩んでしまう企画です(笑)

また、これまで様々な転機をご経験されてきた講師の方々の職業観や人生観が、今後わたし達の「暮らし方」のヒントになるといいなとこっそり思っているイベントでもあります。

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そんな「たんたん食堂」記念すべき第1回目のゲストは、京都府福知山市出身の栗林寛之(くりばやし ひろゆき)さん。もともと地元が嫌いだったそうですが、現在はひょんなことから地元でIL PULCINELLAというイタリアンのお店を営まれています。

栗林さんが暮らしている福知山市は、総人口が79,000人あまりの城下町。若狭湾に通ずる一級河川の由良川が流れ、四方が山に囲まれている、自然豊かなエリアです。酒呑童子が住んでいたとされる大江山は鬼伝説の云い伝えがあります。

◆反省だらけの半生だった

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当日は、取材をして作成した告知記事を元に栗林さんの「これまで」を振り返るところからスタート。

もちろん、栗林さんお手製のパニーニにかぶりつきながら。

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▲自家製丹波牛バラ肉詰め物テリーヌ仕立てとパルマ産プロシュートととれたてのバジリコ

Buono!でした。

 

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スケボー好きの無邪気な一面と、同い年に対して少し冷めていた一面を持つ子ども時代。日頃の素行を見るに見かねたお母様が連れてきた、家庭教師の先生から逃げた日々のこと。その先生のおかげで神童と呼ばれるほど勉強ができるようになった中学時代。挫折を経験した高校受験や、地元の進学校からなんとなく入った大学。就職するものの3ヶ月で退職してしまい、そこから目指した料理人の道。日本での修行時代に持っていたメモ帳は、毎日反省文がぎっしりだったこと。

高校時代のお話の中で、印象的なフレーズがありました。それは、 いい大学に行き、いい会社に行くことが当たり前だと思っていたから、「違う道」を進む人に対して厳しい目を向けてしまった” というもの。時として、人と違う道を進む人に向けてしまう厳しい目や、冷ややかな目。もしかしたら「やりたいこと」を見つけて進もうとする友人に対する羨ましさのような感情も混ざっていたのかもしれません。

栗林さん自身が年を重ねる楽しさを知っておられるからこそ、伝わる言葉ひとつひとつに重みを感じました。

ほっといても年齢は過ぎていく。1週間でできひんことが10年後できるようになる。

そして、地元である福知山で店を構えることや「やりたい仕事」をしていくことについて、こんなお話をしてくださいました。

地元でも良いかなって思えたのは縁故主義のイタリアの存在があったから。俺の家族が作るから「いいものや!」とか、俺の友達が言っているから「許してやってくれ」とか….。毎日聞いているとなんでか帰りたくなった。 地元に帰ることを決めたことで、自分も(地域に)守られるしその分覚悟ができる。逃げ出せない。それが最終地で勝負をかける心地よさ。

働くこと好きなことを関連づけて考えてみると少し見えてくるかもしれません。例えば「自転車」なんやけど…と話は続きます。

自転車をこいでいて、目の前に大きな山があるとき、その道を避ける方法やゆっくり乗り越える方法っていろいろあるんやけど、自転車までやめてしまう人がいるやん。それって好きなことなのにもったいないやんか。

マイペースに進んでいったらいいんじゃないかな。自転車は自分のペースでこいでいい。

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そんな栗林さんの、人生を楽しくする「素材」の見つけ方とは?

各々がどこで覚悟するか!決めたことはやってみる!突き通す!、、できれば気長にね。

今後のキーワードは「地域の誇りを作りたい」「いい街にしたい」「時間を大切にしたい」とのこと。今後の福知山も楽しくなりそうですね。 終始笑いあり、気づきありの素敵な時間を作ってくださった栗林さん、Grazie mille!!!

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その後、参加者同士でまずはグループ内での共有タイムに入ります。栗林さんに聞いてみたいことや、自分自身のこれから、そして「自分にとっての《素材》の見つけ方」

最後に会場のみんなで共有する時間を設けました。 小さくてもいいからまずは好きなことを続けることの大事さを知りましたという声や、改めて「自分のレール」って何だろうって考えさせられる機会になりました、という声。

実は栗林さん、こう見えて人前で話すのがニガテなのだそう。んー、そんな風には全く見えなかったんですけどね…(汗) 栗林さんにとっても良い機会になったというひと言をいただくことができました。

◆参加者からのご感想

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参加者の方々にご協力いただいたアンケートを見ていると… 「また栗林さんに会いたいです!」「お店に行きたいです!」「パニーニ食べに福知山に行きたいです!」という声や、 「自分のやりたいこと、楽しんでできることを仕事にするというのは難しいけど、できないのではなく、しようとしてないというか… 今回お話を聞いて、自分らしく好きなことがあれば1つでも追求してみたいと思いました!」という声。

さらに、「栗林さんの波乱万丈の人生を聞き、私もおもしろい人生を生きていきたいと思いました。」という感想がありました。

◆グラフィックレコーディングって?

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お気づきでしたでしょうか?会場の左側で模造紙の上にショートヘアーの女の子が何やら一生懸命描いてくれていたことを。 ライブ形式で描いていくこちらの絵図はグラフィックレコーディングといい、その場の状況を「見える化」する技法のことです。

その場で話されていることを模造紙に図式化していきながら、参加者の認識を一致させることを目的としています。話し合いやイベントの進度が見えてくると、議論の足りていない部分が明確になったり、理解力があがったりしますよね。 たのちゃん、ありがとう!

◆数字で見る「たんたん食堂」

こちらは、簡易ではありますが、参加者アンケートを集計したデータになります。 0701tantansyokudo 0701 tantansyokudo

<解答率72%>

まずはそこにいる「人」や「食」を知ってもらうこと。それが地域を訪れてもらえる「きっかけ」になってくれると嬉しいです。

◆おわりに

いかがでしたでしょうか? 実はこのたんたん食堂、パワーアップして秋にも開催するんです!(こんな言い方をしてしまうと、自らハードルを上げてしまいますが…笑)

「行きたかったんやけど今回都合が合わなくて、、無念」と涙を呑んでくださったそこのアナタ! 次回の会場でお待ちしていますね。

◆information◆

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今回の会場となったDeまちは、ワクワクするようなガレージスペース。

Deまちは商店街の中に場所を置いていることが特徴的な、多様な働き方の可能性を追求し、様々な仕事/趣味/考えを持つメンバーが集まるイベント・ワークスペースです。(HPより)

半分外になっている空間なので、道行く地域の方々が興味を持ってくださる様子がとても印象的でした。

また、秘密基地のような会議室もあるそうで、そちらでは学生達がゼミ活動やミーティングなんかをしていることもあるそうです。

住所 

 〒602-0824 京都府京都市上京区一真町67

アクセス

 京阪電車、叡山電車「出町柳駅」から徒歩5分

 地下鉄烏丸線「今出川駅」から徒歩12分バス停

 「河原町今出川」から徒歩2分

オープン時間  9:00〜23:00
HP  http://demachi.aai-b.jp/