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2016年10月27日

京都・南丹に COME ON! わかもん!|南丹わかもんプロジェクト発起人・用澤菜奈子さん

mocchi

来年2月に開催する京都わかもん会議2017に先駆けて、参加を予定している地域の面白いわかもんのご紹介もしていこうと思います!今回は、のどかな田園風景が広がる南丹エリアのわかもんの元へ伺いました。

用澤 菜奈子さん(もちざわ ななこ 以下、もっち):京都府南丹市八木町出身。通称、もっち。現在は通信制の大学に通いながら、両親が実家の裏山で取り組んでいた「森と里の楽校」を引き継ぎ、代表を務める。南丹の若者を発掘していくための「南丹わかもんプロジェクト」や、身近なアクションとして地元八木町で「やぎ地立計画」などの立ち上げを行っている。現在21歳。 

-まずは、今やっていることを教えてください!

もっち:はじめに、「森と里の楽校」の代表です。これはもともと両親が実家の裏山を使って取り組んでいたプログラムです。

▼森と里の楽校とは?

「森とふれあい、里に学び、大地に生きる」子どもの頃から身近な森に親しむことを通じて、豊かな心を育むことを目指します。森林機能の再生とその資源利用を応援し、人と自然との新たな関わりによる持続可能な地域づくりを目指します。

次に、「南丹わかもんプロジェクト」です。

▼南丹わかもんプロジェクトとは?

生まれ育った故郷に何か貢献したいと思い南丹地域の若者が集まり活動しています。まだ不定期ですが商店街の改装した空き家を活用したまちなかBarを学生2人で運営しています! 地域の様々な人が交流できるスペースになればと思います。色々な地域活動に興味ある方々とつながれたらいいな。(Twitterより)

そして、「やぎ地立計画」です。

▼やぎ地立計画とは?

簡単に説明すると、南丹わかもんプロジェクトの集落版です。自分の出身である八木町で経済循環をつくっていけないか、と試行錯誤しています。ひとまず「八木でヤギを飼いたい!」と飼い始めてみたところ、最近は地域内のコミュニケーション機能のひとつにもなってきました。

これだけ様々な取り組みを行っている彼女は現在、自然環境を学ぶ21歳の大学生。驚きです。

◆みんな地元が好きはずなのに、寝るためだけに帰っている

mocchi

-まずは南丹わかもんプロジェクトのことからお話を聞きかせてほしいな。どんなことがきっかけで始まったの?

もっち:私の母親が商店街の中にある町家を改装するために、クラウドファンディングをしていたんです。それがたまたまYahoo!ニュースに流れたみたいで。それを見た南丹市園部町出身の同い年の大学生が連絡をくれました。

実際に会ってやりたいことをすり合わせていくうちに、団体にしたほうがいいのでは?と発足することに。彼は宿泊関係をやりたいそうで、来年の4月に園部に帰ってくるんです。

-同世代! すごいね。それから、地域に気軽に泊まれる宿はほしいな〜

nantan wakamon pj

もっちゆくゆくは南丹わかもんプロジェクトを「会社」にしたいと思っているので、本当にこれからの団体ではあるんです。だからこそ、南丹市の若者をまず発掘していきたい。今は、正直同級生もいるのかいないのかわからない状況です。でも、このままだと寂しいまちになってしまう。

みんな地元が好きはずなのに、寝るためだけに帰っていると思うんです。

自分たちがそういった若者の拠点になるために、まちなかBarを月に2回始めました。会場はクラウドファンディングでできた新屋(あたらしや)。また、地域には多世代で関われる場所も必要だと思っています。私たちが、地域でこれまで受け継がれてきた伝統文化などを知らないのはもったいないと思うから。

それにね、前回のまちなかBarで26歳の地元の若者が現れたんです!彼が「今度、カウンター側に入りたい」って言ってくれてとても嬉しかったです。

-おおお!いいね、いいね。それじゃあ今度は、もっちについて聞いていきたいな。今、大学で学んでいることは?

もっち:自然環境について学んでいます。実習では共生について学ぶために、ボルネオ島やモンゴルに行きました。

-めっちゃアクティブ!「環境」というテーマがもっちの中にあったのは、やっぱり八木で育ったことが大きいのかな?

もっち:「自然環境」に興味を持ち始めたのは、大学の実習ですね。教科書上の話だった「環境問題」を目の当たりにして、感じるものがありました。実際に現場を見て今のわたし出来ることを考えたんです。すると、実家の裏山にも自然があることに気づきました。

やっぱり “環境” という側面が私の中にあるのも実家周辺の自然に常に触れていたからだなぁと。まずは身近にある環境を大事にしていきたいし、地元の子達が地元の自然を好きになることは地元を好きになることとニアリーイコールだと思っていて。それが「森と里の楽校」の活動につながっています。

-まずは「身近なところから」というのがステキやね。そういえばもっち、ヤギ飼ってるんやんね(笑)

もっち:はい(笑) やぎ地立計画の一環で村で飼っています。このヤギを通して、コミュニケーションが生まれているんですよね。「最近ヤギは元気?」って地域の方が声をかけてくださるんです。

-ヤギから始まるコミュニケーション、面白いね!ところでやぎ地立計画って?

もっち:八木で暮らしている人は地域外で働いている方が多く、米や野菜は家で育てているので割と暮らしは豊かなんです。ですが、お金も外で消費しているので、地域の人たちが頑張れば地元にお金を落としてくれるんじゃないかな?と思っていて。例えばパン屋さんだと「食べたいな〜」というニーズがあり、「地域で小麦を作っている」という資源がある。そして今、Uターンでパン屋さんを開く人がでてきそうなんです。そうすると、雇用が生まれるかもしれません。そうやって経済の循環ができればと思うんです。

nantan landscape

それから、昔からの村単位の営みを現代版にアレンジしていきたいんです。今、私の住む地域は50世帯くらいで限界集落ではないのですが、一番下で5歳くらい。子ども達が地域に関わって暮らせるのはおそらく小学校までだと思います。そして、60代がメインで支えているコミュニティなので、このままだと自分たちは何も知らない。20年後の村の未来は?地域の良さって?だからこそ、若いこれからの世代を巻き込んでいきたいと思うんです。それが南丹わかもんプロジェクト!

-おお!ここでつながってくるのね。

もっち:今この地域では「こんな田舎、何もないから出て行け」と言う祖父母によって悪循環が生まれている気がするんです。だからこそ、ここに魅力を感じて移住してくる人と地元の人が混ざってほしい。きっとそこからおもしろい関係性が生まれてくると思うから。そして、この地で育った自分から見た地元の魅力を発信していきたいとも思っています。

-それでKAMEzineのこと「いいな!」って言ってくれてたのか〜。「わかもん」でも一緒に発信していきたいね。ちなみに地域の学生と何かすることはあるの?南丹にも学生はいると思うんだけど。愛菜ちゃんもホラ、ここに通っているわけだし。

もっち:実は…そこが少しつまずいているところなんです。みんな通学をしているだけで、地域と関わるきっかけがあまりないんです。森と里の楽校にも来てくれる学生もいるんですけど、流動的で。それに、みんなにどうやったら情報が届くのかわからなくて。

mikoshi

ひとまず、若者を発掘するツールとして、10月16日の秋祭りでお神輿を担いでくれる人を募集してみたんです。しばらくの間担がれていない大きなお神輿が地域にあって。

今年は子ども神輿を担ぐことができたそう。京都新聞の記事はコチラです。来年はもっと大きなお神輿をかつぎたい!と決意を再確認されていました。

こうやって少しずつですが、魅力があることを “若者が発信すること” で地域の人たちも気づいてくれるんじゃないかと思っています。

mocchi mana

-今日はどうもありがとう。途中、愛菜ちゃんと3人でぷちわかもん会議をしているみたいで楽しかったです。引き続き、どうぞよろしくね。

この地域では昨年、「裏庭スーパー」という名言が出てきたそう(笑)確かに、新鮮な高級肉が眠っていますもん…ね。この間は新屋で、林業女子会が開かれたみたいですよ!

もっちは、ゼロから形になっていくプロセスに魅力を感じるのだそう。木が好きなので、木を切るところから、家具や作品作りができればおもしろいのでは?と言っていました。資源は山や里にたくさんあるからこそ、形作れるものを田舎で起こしていきたい。そんな風に話してくれる彼女は、地元愛にあふれたステキな女の子。

昨年の参加者と、今年の参加者と。実は普段の活動地域が近いのに初めて会った2人。こんな風に、来年のわかもん会議もおもしろい出会いが待っているのかな〜、とワクワクする取材になりました。第3回が楽しみです!

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南丹わかもんプロジェクト

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やぎ地立計画

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