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2016年12月6日

京都わかもん会議のその後 vol.2|桝形学習教室教室長・山川勝弘さん

katsuhiro-yamakawa

2016年2月に開催された京都わかもん会議から早9ヶ月。あの時の参加者は今、どこで何をしているのでしょうか。参加者のその後の変化を追っていく企画「京都わかもん会議のその後」 今回は分科会で登壇してくださったあの方の “その後” を追ってきました。

山川 勝弘(やまかわ かつひろ)さん:1989年、大阪生まれ。龍谷大学経済学部でアフリカ経済を専攻。学生の頃に塾講師のアルバイトをする傍ら、「カレッジカフェ」や「学生ヨル会議」などを企画。1年の休学を経て卒業し、起業して3年。現在は京都市の出町柳の桝形学習教室で教室長を務める。前回の京都わかもん会議の分科会登壇者。

◆いきなりですが、その後どうですか?

katsuhiro yamakawa

山川:何があったかなぁ。あ! この間、25歳若手のミカン農家さんとミカン会したよ。後は焼き芋屋さんの竹村くんと仲良くなったかな。それから、つながりで知り合ったケーキ職人さんとも何かしよう! って話があるのと…。

元々記憶が薄いタイプなので実はあんまり覚えていなくて(笑)

京都わかもん会議(以下、わかもん会議)への参加は2回目やったんやけど、今回は登壇者がたくさんいておもしろかったんじゃないかな? その後の動きとしては何やろう…プログラミングの塾を始めました!

◆今やっていることを教えてください!

山川桝形学習教室の教室長を勤めています。この教室は小学生・中学生・高校生を対象にした塾で、9割の生徒さんは自分で教えていて、現在の生徒数は30名ほど。 わりかし楽しい雰囲気なんじゃないかな(笑)アットホームな塾で、地元の小学校から友達同士で来てくれる子が多いです。

塾は普通に勉強してもらう場なので特別なことはしないけど、iPadが沢山あるので休み時間に子どもたちが触っていますね。 それから昨年2月に「プログラミング」を発見して「デジタルアート」を学び始めました。これすごいのよ。マウスの位置でアートが変化していくんやけど、それが何よりキレイで。 最近は、子どももプログラミング始めたら楽しいやろうな〜って思って、プログラミングの授業も始めました。

masugata juku

▲桝形学習教室の休み時間の風景(写真提供:山川さん)

-わかもん会議での登壇テーマ “ 働く=起業 ” という選択肢についてでしたっけ?

山川:そうそう、確か3年前やから23,4歳の時に起業したんかな。 最近は塾の方が落ち着いてきたし、そろそろ違うことやろうかなって思っていて。もともと仕事が安定したら何しようかな〜と思っていたから、デジタルアートを初めてみたところ。

野望があるタイプじゃないから、 “楽しいと思うことをやっていきたい” というモチベーションで。プログラミングとかデジタルアートとか趣味を仕事にできたら楽しそうやなぁっていうのが、今のところ次の目標。あとは社会人でデジタルアート部を作ってみたいな。

◎イベント情報:【12月18日(日)】デジタルアート部「Processingコース〜画像と色編〜」

本来の仕事って、 “困っていること”とか“誰かがやってみたいこと” を手助けしていくことじゃないかなぁって思ってて。自分のやっていることに飽きることはないけど、起業家向きじゃないかもしれへんね。野望とか、創りたい世界とかがあるわけではなくて「やれるからやってます」という感じ。

ほら、さっきここ(385 PLACE)に来てた人も広報に困っていて相談しに来られたし。ドライにいく方が上手くいくと思ってるんよね。

-なぜ塾を始められたんですか?

山川:元々塾講師のアルバイトをしていまして。既存のビジネスモデルやからやりやすいと思って始めました。普通に「社会人」をして “やりたくないこと” をするよりいいんじゃないかなって思ったから、やりたいことをやっていこうと思って。 それに、生徒さんの親御さんには入塾前に了承を得ているので、GWは2週間ほど休みを取って海外旅行も行けるしね。

例えばほら、高学歴やったら外資銀行に入社してすごいことできたかもしれへんけど、普通に就職しても立場的に弱いんかなぁって1年生の時から考えていて。このまま大学の授業受けてたらみんなと一緒やなぁって思ったから、図書館に篭ってひたすら新聞とか日経MJ読んでたかな。

あとは、ビジネスコンテストに出場したり、カレッジカフェとか学生ヨル会議(※1)とかのイベントをしていて。 コンセプトを創って人を呼ぶことや、イベント運営の基礎はここで得たのかも。そういう意味では早い目に「社会人」になる基礎を学んでいたんかもしれへんね。

何事もまずはやってみんと上手くいかへんのに、ぽんっていきなりするから大変な気がする。就活にしてもそうじゃない? 積み重ねていくことで、今できることが増えてきたとして、さっきみたいに広報で困ってる人を手伝うことで仕事になっていく。こういう働き方は、いろんな人とお仕事できるから楽しいと思うよ。

※1)学生ヨル会議とは…学生ヨル会議は「好き」でつながるコミュニティメディアです。今までつながれなかった人たちも「好き(興味関心)」だったら一つになれるかもしれない。SNSで簡単に興味関心が同じ人が集まってしまう時代です。好きを集め、好きを深め、好きを発信する。それがヨル会議です。(Facebookより引用)

-今後やっていきたいことって何ですか?

山川:本業は塾やけど、実はいろいろやりたいことがあるんよね。今はやっぱりデジタルアート。 「塾をやっている人」じゃなくなるためにここのオフィスを借りていて。ここやったら「アーティストです」って言ってもアーティストになれるわけやしさ。場所によってキャラが変えられるのがいいよね。例えば朝はアーティスト、夕方から塾長! みたいな(笑)他には自転車も好きやし何かしてみたいな。

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▲385placeで行われている「プログラミング10」のイベントの様子

プログラミングと塾の相互作用もあるし、趣味で始めたことを仕事にすることが次の目標なので。実際に1割くらいの生徒さんは興味を持ってくれるし。 個人的には作品をつくりたいと思っているから、アーティスト活動ができたらいいな。とはいえ、オフィス借りるのも家賃がそれなりにかかるから、今はここを大学時代にお世話になった先生とシェアしていて。今度その先生と映画のイベントを開催します。

◎イベント情報:【12月11日(日)】ポップコーントーク 映画のことを好きなだけおしゃべりするイベント

-こういった様々なアイデアはどこから来るんでしょうか?

山川:学生ヨル会議でいろいろやってたからかなぁ。この会議を始めたきっかけは、「ニッポンのジレンマ」というNHKの番組を見ながら政治とかなんか遠い話ばっかりやからもっと身近で話してみたいなと思ったことを、ハッシュタグをつけてツイートしていて。そしたら結構リツイートされて、この企画が始まって。

大学生が集まって話すっていうシンプルなものやけど、メンバーがやれることをどんどんやっていった感じかな。全てTwitterやFacebook、Ustreamなどを使いながら、話すテーマも一般公募して、会議も公開してやっていて。この時、「なんでもやれるな」と思った。コンセプトとか見せ方とかロゴ次第かなって。

-山川さんって昔からこんな感じやったんですか?好奇心旺盛といいますか…

山川:うん、好奇心旺盛! なんでもやるしのめり込むタイプ。広くいろいろできるようになりたくて、できるようになったかな。今27歳でこれだけできるようになったから「次は何する?」というところ。収入面である程度成り立っていたら、それ以上稼ぐかどうかは趣味の領域やと思うねん。個人事業は働いた分に比例するしさ。

そうなんやけど、一度、週に3日休みになった時にやることがなくなってしまって。やっぱり働こうって(笑) この間までは有り余ったエネルギーでオフィスの壁をひたすら塗ってたわ… これからは非効率的なことをいっぱいしていこうと思う。海外行くこともそうじゃない? 手間がかかるし。だからこそ、わざわざ面倒なこと、手間がかかること、効率的じゃないことをしようと思って。 後は、30歳までに結婚せんかったら海外2年ほどいこうかな(笑)

-そういえば、アフリカ行かれてたんですよね?

山川:そうそう。起業しようと思った一番のきっかけはゼミで訪れたアフリカかも。村単位で経済が循環していて、そっちの方が健全やなあって。「ここで生活しよう=ここで仕事しよう」というスタンス。この時、お金の流れが見えにくい大きな企業に就職するよりも、今暮らしている場所で回していけることを考えるようになったかな。どこに配属されるかわからへんよりはずっといいなって。

wakamon 2016

▲わかもん会議での様子(Photo by Yukiya Sonoda

-そうそう、改めてわかもん会議どうでしたか?

山川:終わった後に事業の相談とかはあんまりなかったかな〜。わかもん会議として目指したいところって? あれだけよく集まったなぁと思いつつ、参加者の中でも武器がない人はきっと、武器を持っている人と話したいと思うから一緒に取り組むコンテツがあってもいいんじゃないかなって思った。

-なるほどなるほど。今度のスタッフミーティングで提案してみますね。山川さん、本日はありがとうございました!

京都わかもん会議では、一緒にプログラムを創ってくれる仲間も募集中です! ご興味のある方はぜひ一度、メッセージをくださるか、オープンミーティングにいらしてください。スタッフ一同心よりお待ちしております。

◆おわりに

katsuhiro yamakawa

お話しをしてくださる際に、筋が通っていないことを常に心配されていましたが、そんなことないのでは?と思ったのが率直な感想です。 "目の前にある状況をより良くしていくために、思考がずっと止まらない" 人で、それを無意識にやってはるだけではないのかなと。

また、話の中で「遠いな、と思って。」というフレーズを何度か耳にしました。遠くにあるように思えるものを、身近に落とし込んでいくこと。まずは手の届く範囲から始めて、その距離を徐々に伸ばしていくといいますか。

「ライターって広告作成と一緒にやったらあかんの?デザインはパワポ綺麗にできるならできるって!簡単簡単!10枚のパワポを1枚に落としていく感じ。」 なんと、その場で少しデザイン講座をしてくださいました!こちらが自然に「やってみたい」と思ってしまうといいますか、引き込まれていくといいますか。さすが先生だなぁと。

山川さんとお話していて、チラシなどのデザインと子どもさんのインタビューと、アイスランドの写真展、少しやってみたくなっちゃいましたので、また個人的に機会をもとうと思います。 そして最後に「この記事のアイキャッチ写真、ツーショットで撮ってみようや〜」ということでこのようなことになりました(笑)