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2017年2月21日

【たんたん総集編】この1年間でわたし達が出会った、京都府北部の魅力とは?

fon din

2016年4月から京都府北部の中丹地域に足を運びはじめ、もうすぐ1年が経とうとしています。豊かな自然、深い歴史、地域で栽培されているおいしい食材、そしてこの地域で楽しく暮らす人たち。

本日は、“この1年間を通して出会った京都府北部の魅力” をお届けしたいと思います。

※タイトルの「たんたん」とは、かつて丹波国と丹後国の一部であった福知山市、綾部市、舞鶴市のこと。

◆福知山ってどんなところ?

福知山(ふくちやま)市は総人口が79,000人あまりの城下町。若狭湾に通ずる一級河川の由良川が流れ、四方が山に囲まれている、自然豊かなエリアです。

春先に出会った栗林 寛之(くりばやし ひろゆき)さんは福知山出身。昔から地元のジメジメ感が大嫌いだった栗林さんが、地元でお店を開くに至った経緯についてお話を伺いました。

まもなく、たんたん食堂が開店します。|「地元が大っ嫌いだった」-栗林寛之さん

憧れていたイタリアを訪れたことで、ガラリと変わった価値観。紆余曲折を経て今を楽しんでいる栗林さんの人生観をイタリア料理になぞらえてお話いただきました。“ほっといても年齢は過ぎていく。1週間でできひんことが10年後できるようになる” だからこそ、多少先は見えなくても、好きなことは続けていきたいものですね。

「人生を楽しくする《素材》の見つけ方とは?」ー講師:栗林寛之さん|たんたん食堂レポート

夏に出会った荒砂 尚樹(あらすな なおき)さんは、家業である大江山(おおえやま)鬼そば屋を継ぐために地元へUターン。荒砂さんが育った大江山は、酒呑童子(しゅてんどうじ)が住んでいたという鬼伝説の云い伝えがあります。

まもなく、たんたん食堂が開店します。|「家業と向き合い、帰郷を決める」-荒砂尚樹さん

人を笑わせることが好きな荒砂さん。終始笑いをとりながらも、そば打ちにも地域のつなぎ方にも “大事なのは「つなげ方」” なんです、と真面目なお話をしてくださいました。実際に家族で地元に帰る時のリアルな話や、「訪れる」と「住む」はやっぱり違うよね、というお話もお伺いすることができました。

「自分と地域を《つなぐ》食と職」ー講師:荒砂尚樹さん|たんたん食堂レポート

◆綾部ってどんなところ?

綾部(あやべ)市は総人口約33,000人の田園エリア。

春先に訪れた竹原 友徳(たけはら とものり)さんが暮らしている志賀郷(しがさと)は綾部駅から車で約20分、1,400人あまりが暮らしている集落。大自然に囲まれているこの地域は移住促進にも力を入れており、和紙職人さんや絵本作家さん、木工作家さんなどが移り住んでいます。そんな志賀郷地区も半数近くが高齢者。竹原さんは、うどんで地域を盛り上げよう! と日々奮闘されています。

まもなく、たんたん食堂が開店します。|「うどんを喉で味わう」青春時代-竹原友徳さん

“やろうと思ってからやるまでは少しためらいもあるが、「ダメでもいいや」くらいのスタンスでやってみたら案外いい出会いがあって道が開けると思っています” と、肩肘張らずに挑戦するスタイルを教えてくださいました。

「人生に深みをプラスする《お出汁》って何ですか?」ー講師:竹原友徳さん|たんたん食堂レポート

夏にお会いした工忠 照幸(くちゅう てるゆき)さん 衣里子(えりこ)さんが現在暮らしている上林(かんばやし)は、綾部駅から車で約30分ほど。総人口のうち、約3,000人が暮らしています。上林には古屋(こや)という集落があり、平均年齢89歳の元気なおばあちゃん達が暮らしています。

まもなく、たんたん食堂が開店します。|「地域に秘められた可能性を信じて」-工忠照幸さん 衣里子さん

地域に携わる仕事をする中で、国内外から様々な人を呼んで来ることで、この地域の人たちが口々に言う “ここには何にもない” ということそのものが “この地域の魅力” になっていくんです。というひと言がとても印象的でした。また、複数の収入源をもっておく「複業」という概念はこれからの私たちの暮らし方にとっても参考になったのではないでしょうか。

「食べると暮らすを《むすぶ》可能性」-講師:工忠照幸さん・衣里子さん|たんたん食堂レポート

◆舞鶴ってどんなところ?

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舞鶴(まいづる)市は総人口約83,000人の海辺のまち。

春に出会った渡邉 直樹(わたなべ なおき)さんが暮らしている瀬崎(せざき)は、東舞鶴駅から車で約30分。総人口のうち、約80人ほどが暮らす海辺の小さな集落です。

まもなく、たんたん食堂が開店します。|「旅するように働く」-渡邉直樹さん

社会で「得る・学ぶ」スタンスから自分のキャリアをこれからどう重ねていくかを考える上で、 “仕事をやるからには長く続けたほうがいい。辞めるつもりで企業に属すのは逆に責任感がない気がして” というひと言がとても印象的でした。何を何のためにどう続けていくのか、もう一度考えるきっかけになったのではないでしょうか。

「人生に必要な《スパイス》って何ですか?」ー講師:渡邉直樹さん|たんたん食堂レポート

夏に出会った矢野 麻衣子(やの まいこ)さんの暮らしている西方寺は、西舞鶴駅から車で約40分。総人口のうち、150人ほどが暮らす山里の集落です。

まもなく、たんたん食堂が開店します。|「やっぱり地元が大好きだから、ひとまず帰ろう」-矢野麻衣子さん

「やっぱり地元が大好きだから、ひとまず帰ろう」と開口一番に言える矢野さんの地元愛の深さ。“何が大切なのかを自分で選べるように、本の中の学習だけではなく、体験することで価値観の軸をしっかり持ちたい” というひと言に、矢野さんの芯の強さを垣間見ました。

「食べるで《つむぐ》地域のこれから」-講師:矢野麻衣子さん|たんたん食堂レポート

◆若者が考えるこれからの「中丹」とは?

これからの「中丹」っていったいどんな地域になっていくんだろう。

まずは、現在中丹エリアで暮らしている若者たちにお話を伺いました。“「過疎」を武器にするか、衰退と捉えるか” といったお話をするなかで、地域の課題とどう向き合っていくのか、自分たちはどう暮らしていきたいのかなど、「等身大の中丹」についてざっくばらんにお話しています。

たんたん座談会 |京都府北部地域で暮らす若者から見た「等身大の中丹」ってどんなところ?

2016年の夏に福知山で開催した「高校生ミライカレッジ」の企画に関わる大学生にもお話を伺いました。“高校生にとっての「日常」と「非日常」” をどのように形作っていくか、なぜそれが今必要なのか、といった熱い会話が繰り広げられていました。

たんたん座談会|「高校生ミライカレッジ」を企画する大学生に聞いた、このプロジェクトに関わろうと思った理由とは。

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そんな、京都府北部のミライを考えている学生の皆さんへお知らせです。

◤京都府北部での就職を考えている学生さん必見!◢ 

3月26日(日)14時から、福知山公立大学で京都北部合同企業説明会が開催されます。

京都北部合同企業説明会 概要

日時:平成29年3月26日(日)14~16時

場所:福知山公立大学

参加企業:京都府HPからもご確認いただけます

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◆おわりに

「地域の未来」という言葉を耳にした時、皆さんは誰を、どのようなものをイメージされるでしょうか?

まずは今回の「たんたん食堂」で話してくださったゲストの皆さんのように、自分が暮らす地域や自分の立場を楽しみ、楽しく語れるようになること。それはきっと地域で暮らす子ども達に「伝える」ものではなく「伝わる」もの。地域の良さも課題も全部ひっくるめて知った上で、どう動くのかもきっと人それぞれだと思います。

ただ、ふと「地域」のことを考える瞬間があった時は、京都府北部のことも一緒に思い出していただけると嬉しいです。ここには地域の楽しみ方を知っている大人や、地域のことを真面目に考えている若者がたくさんいるんです。

この1年間でわたし達が出会った京都府北部の魅力はひと言で伝えることはできませんが、ここには間違いなく人がいて、豊かな暮らしがありました。

ぜひ一度、皆さんにも訪れてもらえると嬉しいです。