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2017年7月6日

たんたんで働く vol.1【舞鶴】|「どこにいても “働くことの本質” は変わりません。」-大滝工務店・大滝雄介さん

yusukeohtaki

 

都会の良さも田舎の良さもわかった上で、今が一番楽しいです。

前の会社の仕事も楽しかったと話す大滝さん。そんな大滝さんに当時と今の「働き方」や「暮らし方」の変化を伺ってみました。

-地元に戻ってきて、働き方や暮らし方で変化したところはありますか?

大滝さん(以下、大滝):まずは、労働時間が圧倒的に短くなりました。以前は8時に終われたら「早いな〜」という感覚。そこから通勤が1時間かかっていたので、家に着くのはだいたい9時頃でした。 今は6,7時に仕事が終わってから、自転車で5分後に家に着きます(笑) なので、家族との時間が増えましたね。

-通勤5分! すごい短縮ですね。

大滝:あとは、会社内での無駄な会議がなくなりました。以前は会議だらけで、会議のために資料をたくさん作っていた気がします。組織も大きかったので生産部分以外での決まりごとが多くて。そういうのは戻ってきてシンプルになったところかな。

無駄なことはしないでおこう、という方針です。 その他にもスーツを着る機会が減りました。前は毎日だったので、そういう意味ではパリっと意識が高まる瞬間は減ったのかもしれません(笑)

-(笑) 職場の環境にも変化があったのかなと思いますが、その辺りはいかがでしょうか?

大滝:刺激を受ける同僚が減りましたね。それは少しデメリットかもしれません。以前は500人ほど同僚がいて、それぞれにスキルがあり仕事ができる人たちが集まっていたので、同年代から常日頃受ける刺激が多かったと思います。

-そういったいわゆる「競争」に費やしていたエネルギーの向けどころは、どのようにシフトされましたか?

大滝:こちらに戻ってきたからといって「競争」は決して激しくないわけではないです。ですが、若者の成長機会が少ないのかなぁと思うことはあります。仕事で全部のエネルギーを出しきれないところがあって。企業の生存競争も都会と田舎では違った文脈があると感じています。 そういう意味では、環境は自分でつくっていくものだと思うようになりました。

ずっとを取っても仕事をやっていけるとは思いますが、どうしても「今のままでいいのか?」 と思ってしまう瞬間があって。やっぱり人生は一度きりですし、もっといろんな世界を見たいという気持ちがあります。そういった思いが新しいプロジェクトやKOKIN(※2)の活動につながっていて、それらを通して “新しい舞鶴のまちを見てみたい” って思うんです。

FLAT+ outside

KOKINが運営しているチャレンジcafe&bar FLAT+

(※2)・・KOKINは20代~50代の人間10人ほどからなる任意団体です。「まちを楽しみ、発信する」ことをテーマとして、様々な活動をしています。WEBページより

【第1号】まちを楽しみ、まちを発信する。|KOKIN代表・大滝雄介さん

-若者が切磋琢磨できる環境、ということでしょうか。仕事の規模感や裁量についてはどんな変化がありましたか?

大滝:今は、仕事として自分で物事をつくっていけるようになったかなと思います。以前は全体の中の一部に携わっていたので。ですが、「歯車」だったとは思いませんし、それがダメだとも思いません。私が関わっていたのは、全国に行き渡るようなサービスの大事なパートだったので責任感もありますし、2年目からは仕事を任せられ、ガンガン1人で動いていたので楽しかったです。

今は個人としてできることとそれに対して与えられる裁量は大きいですね。やろうと思ったらやれる環境だと思います。 ただ、どちらも経験して感じているのは、どんな仕事をしていても「今の仕事が一番おもしろい!」と胸を張って言えることです。

-いろんな選択肢を知った上で判断していきたいですね。

大滝:時々、あのまま東京で暮らしていたら、家族とどのように過ごしていたのかな? と思うことがあります。実は、以前はあまり「家族」というものに興味がなかったんですよ。結婚して子どもができても興味が湧かないと思っていました。よくある「仕事? 家庭? どっちが大事なの?」みたいな質問をされたら、間違いなく「はるかに仕事!」だと思っていました。それこそが人生だと(笑)

今は、どちらかではなく「仕事、家庭、どっちも!」と答えますね。どちらも人生の一部だと思っています。家族というものは基本のベース、人間としてのベースにあって、その上に仕事があるという認識になりました。

地域の暮らし、仕事を通して感じる「自分」という存在。

maizuru

-大滝さんにとって、“地元で働くおもしろさ” ってどんなところだと思いますか?

大滝:顔が見えるお付き合いではないかと思います。買い物ひとつにしてもそう。最初は正直煩わしいところもありましたが、今はそれが楽しめるポイントになってきました。自分がそこにしっかり存在しているんだな、と感じることができます。 生きることと働くことがだんだん融合してくるんです。仕事でつながっている人は地域でもつながっていますしね。

自分たちが生活している範囲は顔が見える距離の中にあって、地域によって生かされていると思います。だからこそ自分たちは「建築」を通して地域に貢献していきたいなと思います。 前の会社だと、ひとりひとりの社員のこれまでや家族のことを意識することはなかったんですけど、今の会社は家族の顔まで見えるので、社員ひとりひとりの人生を意識するようになりました。  

どこにいても “働くことの本質” は変わりません。

maizuru

都会でしかできない仕事は確かに減ったかもしれませんし、「地方移住」という流れもここ数年の間に活発になっているのは事実です。ですが、それは決して “都会がダメで、田舎で働くことがかっこいい!” ということではないと大滝さん。最後に、今私たちが直面している「働く」というテーマについてお伺いしました。

-最近、大学卒業後に地方移住を考えている学生さんも増えました。「自由に生きたい」という方に出会うこともあります。

大滝:「働くこと」の本質は、田舎・都会・世界中どこにいても変わらないと思うんです。大事なのは “どんな目的をもって働くか” ということではないでしょうか。「地方がかっこいい!」という世の中の流れもあるのかなと思いますが、自分で理解した上で取捨選択していかないといけません。 正直なところ「想い」だけで地方に行くのは少し危険だと思っています。

自分の時間・暮らしや家族を大切にするのは間違っていないと思いますし、それができるのが田舎の良さではあるのですが、アンチ都会、「田舎万歳!」ではもったいない。「スーツを着たくない」とか「満員電車に乗りたくない」というのは、本質的ではない気がします。 ただ、若い方にとって、成長機会と捉えた上で田舎を選択するのはいいことだと思います。

そこで自分が物事を起こしていく勉強ができますし、そこに身を置くんだという意識があれば大丈夫。仕事を通して何を生み出していくか、今のこの機会がどういった成長につながると思えるか次第で、その先が変わっていくと思います。

振り返ってみても、「就活」はすごく大切な時間!

yusukeohtaki

大滝:自分自身を振り返ると就活はよくやったと思っている方です(笑) 割と早い時期から取り組んでいましたし、どんな会社でどんな仕事ができるか、明確に目的意識をもって就活をしていたので。 人生の中で「働くこと」はすごく大切な時間なので、就活はいい加減にせずにがんばってほしいです。

まっすぐ目的をもって取り組むことはもちろんですが、時にはがめつく動くことも必要かと(笑) あとは、判断軸を自分の中で持つこと。いろんな選択肢を選べるいい時代ではありますが、判断軸がないと選びにくいのかな、とも思います。

「地方で働くってどういうこと?」それを自分の足で探していけば、求人票を見ているだけでは絶対にわからない部分も見えてくると思います。

“いずれこんなことをしたい” と考えていて、その道筋へ向けてこの会社を選びました! なんて面接ではっきり言ってしまうのもいいと思いますよ。僕らは、そんな学生さん大歓迎です!

-大滝さん、本日はありがとうございました。

 

地域で働くことや暮らすこと、その方法は決してひとつではありません。

まずは訪れてみて、土地の空気を肌で感じたりお話を聞いたりしながら、少しずつ将来へのイメージを膨らませていくことで、それぞれの「これから」を見つけていけるのではないでしょうか。

大滝さんのお話にあったように、都会だから、地方だから、海外だから、場所ありきの仕事は確かにあるけれど “働くことの本質” は変わらないのかもしれません。まずはいろんな場所を訪れてみて、少しずつ自分の中で「なんのために働くか」という目的を考えてみることからはじめてみてはいかがでしょうか。


ぜひ一度、京都府北部へも足を運んでみてください!

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