たんたんで働く vol.15【綾部】|「仕事も暮らしも、充実した日々を送りたかったんです」株式会社ウエハラ・金定孝幸さん

高校生、大学生のみなさん。あなたは、「働く」ことにどのようなイメージを持っていますか?
実際にお話を聞いてみると、「早く働きたい!」という声や「考えただけで憂鬱」という声、「地元で働きたい」などなど、様々な声を耳にします。
家族や友人、学校、そしてインターネットを通じてたくさんの情報が入ってくる今、「何を選択することが一番自分にとっていいのかわからない」と思っている人もいるかもしれません。
情報の渦に巻き込まれそうな時代だからこそ、まずは足下に目を向けて、地域にどんな仕事や企業があるのか?また社会人の先輩方はどのような学生時代を送って今の職業に就いたのか?を知ってみませんか。
「わかもん」では「たんたんで働く」特集(※1)を通して、地域で働き・暮らす先輩の声をお届けしていきます。
(※1)たんたん・・・かつて丹波国と丹後国の一部であった福知山市、舞鶴市、綾部市のこと。
第15回は、株式会社ウエハラで働く 金定 孝幸(かねさだ たかゆき)さんに、お話をお伺いしました。
Profile 金定 孝幸 |
神戸・東京で実力を積んで、綾部へUターン
株式会社ウエハラは1960年創業。住宅資材の販売商社として産声をあげ、現在は、幸せ創りのお手伝いをモットーに住環境をあらゆる面からサポートするため、介護用品のレンタル・販売、各種保険業など幅広い事業を展開しています。綾部を中心に福知山や舞鶴など地域密着で事業を広げてきたウエハラ。
今回は、住宅資材の営業担当として働く金定さんに、Uターンした理由や、京都北部で働き、暮らすことについてお伺いしました!
−−本日はよろしくお願いします。まずは現在のお仕事についてお伺いしても良いでしょうか?
よろしくお願いします。今は営業担当として、住宅資材を販売しています。取り扱うのは、木材やサッシ、床材など。工務店さんに商品を提案し、注文を聞き、納品する仕事です。お客さんは既存の工務店さんばかりなので、ルート営業といった方がイメージしやすいかもしれません。お客さんは、綾部や福知山、舞鶴がほとんど。地域密着の仕事ですね。
−−金定さんは綾部出身で、その後府外に出られたとお聞きしました。
そうですね。高校まで綾部で生まれ育ち、大学進学で京都市内へ移りました。大学では国際系の学部で学び、その後、海運会社に就職しました。石油の商社マンとして、当初は神戸での勤務だったのですが、28歳くらいの時に東京に異動。中国や韓国への海外出張も経験しました。
綾部にUターンしたのはなぜでしょうか?
東京の住みづらさを解消できなかったからです。満員電車に乗って通勤することも、会社の飲み会が多いことも嫌になって(笑)
業界的なところも大きいと思いますが、とにかく飲み会が多かったんです……。週4日くらいは、付き合いで飲みに行っていました。
僕はちょうどその頃、妻に二人目の子どもの妊娠がわかった頃で。子育てのためにももう少しゆっくりした生活をしたいな、という気持ちが湧き上がってきたんです。
仕事も暮らしも、充実した日々
−−綾部に戻る際、仕事はどうやって見つけたのでしょうか?
大手転職サイトで探しました。貿易関係の仕事はなかなか見つからなくて……。そんな時、出会ったのがウエハラでした。通常、面接をするとなると、会社まで出向くのが当たり前です。でも、ウエハラの場合は、社長の東京出張に合わせて面接をしてくれて。考えが柔軟な会社だなという印象を持ちました。まぁ、面接と言ってもカフェでご飯を食べるゆったりしたものだったので、顔合わせに近いかもしれません。「一緒に食事をすると、人となりがよくわかる」と社長は言っていましたね。

右:株式会社ウエハラの上原社長
−−15年近く離れていた地元に戻ることに、不安や心配はありませんでしたか?
もちろん、ありましたよ。
東京の時に比べると年収は下がるので生活は成り立つかなとか、子どもの頃の友達は綾部を離れている人が多いので寂しくないかなとか。あと、妻の出身は長崎で、綾部にはゆかりはないので、馴染めるかも心配でしたね。
−−綾部に戻って3年、仕事と暮らしは理想のものに近づいていますか?
まだ理想とまでは言えないです(笑)
でも、東京時代よりは、通勤も楽になりましたし、家と職場の距離が近い分、子どもと過ごす時間も増えました。移動の足が車になったので、自分のペースで出勤したり子どもの送り迎えをしたりできています。休日は子どもと福知山の三段池公園へ行って、のんびりしていますよ。
−−ウエハラの仕事にも慣れましたか?
そうですね!扱うものは変わりましたが、住宅資材は生活の延長線上にある馴染みのある商品なので、商品数は多いのですが覚えやすかったです。
地元なので、「●●で待ち合わせしよう」とか「●●あたりの現場です」とか言われても、地図が頭に入っているので、慌てず待ち合わせ場所に行ける安心感があります。
海運会社で活躍した金定さんは、暮らしと仕事のバランスを見つめ直し綾部にUターン。現在は仕事も家族との時間も大切にしながら、充実した日々を送っています。
やりたい仕事、家族との時間、趣味や勉強など自分のための時間。どの時間を優先し、選択するかはライフステージによっても異なってくるのでしょう。迷ったときは、「わかもん」などに掲載されている先輩の声を参考にしながら、あなたらしい選択をしてくださいね。
株式会社ウエハラ
http://www.k-uehara.co.jp/
writing by Yui Kitagawa
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